「なんでそんなに憎むの?」
ピンクは言う。

「俺の生まれ育った世界は昔から弱肉強食主義が強く、生活環境に恵まれた奴程社会で優遇される。逆に生活環境に恵まれない奴は社会で酷い冷遇を受け、中には格差社会に耐えられずに自殺する奴もいる。前者か後者どっちかって?俺は後者だ。俺は昔から貧乏ゆえに社会で冷遇され続けていた。だからこそ国を見返してやろうとポイズンを立ち上げたんだ。シャーク・タイガー・ベアの三人も俺と同じ境遇の奴だ。」
ポイズン・デッドは過去を話した。

「だからって何でパラレルワールドの世界も巻き込む必要があるんだよ。」
ホワイトは指摘する。

するとポイズン・デッドは怒りを顕にした。
「格差のない世界が許せなかったんだ。俺の世界では散々苦しめられてるのに他の世界は・・・だったらいっそのこと・・・くっ・・・全部滅びりゃいいんだよおおおおおおおお!!!!!うああああああああああああああ!!!!!!!!」
ポイズン・デッドは怒りの雄叫びを上げながら剣で斬りかかった。

攻撃を避けながらイエローは言った。
「パラレルワールドが許せないなんてそんなの身勝手すぎるよ。」

「何が身勝手だ!俺の苦しみは他の奴にも味わわせてやるのが俺のやり方だ!!」
ポイズン・デッドはこれでもかと怒りをぶつけた。

そこへピンクとホワイトが口を挟む。
「本当にそれでいいの?」
「パラレルワールドを全て滅ぼしたら居場所がなくなるぞ。やりたい事があっても何もできなくなるじゃないか。」

「やかましい!全部潰して自分だけの理想郷を作り上げてやるんだ!!」
ポイズン・デッドはそう言うと剣ともう片方の手から破壊光線を出した。

「危ないっ」
三人は間一髪で避けた。攻撃を避けながら三人は言う。
「自分だけの世界を作っても仲間がいないのは虚しいだろ。」
「そうよ。一人よりも同じ仲間がいる方が何倍も楽しいはずよ。」
「あたしも一人で活動してた時よりも三人で活動してる時の方が余程楽しく賑やかで良かったと思うの。」

しかしポイズン・デッドには三人の言葉は何一つ届かなかった。そして

「これでトドメだああああああっ!!!!!」
ポイズン・デッドは爪で三人を串刺しにしたのだった。

「うああああああああああああ!!!!!」
三人はもがき苦しむ。そして

「であ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!!!!!!」
ポイズン・デッドは串刺しにした三人を地面に叩きつけたのだった。

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